世の中ではビットコインが人気だけど、、、ビットコインってなに…?なんとなく分かるけど、じつはよく知らない。ビットコインの基礎知識を分かりやすく教えてほしい。
こんにちは、サトシです。
上記の悩みに答えます。
今回の記事もくじ
- ビットコインの基礎知識
- ビットコインの特徴
記事の信頼性
僕はビットコインの専門家ではありません。なので、上記の書籍を引用しつつ、解説していきますので信頼性は担保しています。ちなみに上記の著者は国内の仮想通貨取引所coincheckの経営の人です。
ビットコイン投資や積み立て投資ってよく聞きますが、ビットコインについて実はよく知らない人は多いはず。実は僕もそうでした。なので、ビットコインについて学習しつつ、仮想通貨の世界を楽しみましょう。
それではよろしくお願いします。
5つの特徴があります
- 実体のないデジタルなおカネです
- 管理者は不在です
- 資産としての側面があります
- 数には限りがあります
- みんなで安全を守っています
順に解説していきます。
実体のないデジタルなおカネです
今、読者の皆さんが使用しているお金は円ですよね。円は日本の中央銀行=日銀が発行する紙幣です。
※厳密には発行は政府です
突然ですが、質問です。
みなさんは日本政府を信じていますか?
と言われても大抵は給料を日本円で銀振込されるし、スーパーの決済は日本円だから、日本円を使っていると思います。
この日本円の価値はだれが担保しているのかというと、国ですね。そして、モノやサービスと交換できる価値があると信用しているから使い続けていることになります。つまり、みんなが日本円の価値を信用しているので、日本円が成り立っています。
スマホ決済はただの電子データですが、信用していますか?
最近ではバーコード決済やクレカを当たり前に使用しますよね。
これは、電子データの裏付けとして、口座に日本円があるという信用、クレカはあなたが払ってくれるという信用があるから、クレジットカード会社が一旦肩代わりを支払いをしているので、買い物ができるわけです。
買い物する人や商品を提供する人、仲介する会社の間で信用で成り立っているので、電子データでも買い物ができるわけです。
つまり、みんなが価値があると信用すれば価値があるということになります。
じゃあ、ビットコインも電子データですが信用しますか?
ビットコインは誰が価値を保証したりしているのかというと、実は誰もいません。日本円のように国が価値を担保しているわけでもありません。いち企業が価値を担保しているわけもありません。
ビットコインはみんなが価値があると信じているので価値があるという感じです。世の中がビットコインを信じるのはそれなりの理由がないと誰も信用しないですよね。
次からはビットコインの特徴をみていきます。
管理者は不在です
ビットコインは管理者がいません。
これって、不安ですか?
法定通貨を発行する中央銀行の役目の一つにインフレ・デフレの調整があります。通貨の価値を流通量でコントロールしていますよね。
たとえば、コロナによる経済低迷の対策として市場操作と行ってきました。景気によって金利の引き下げや、市場に通貨を流通させたり(量的緩和)していました。
以下のイメージです。
要するに中央銀行は通貨の価値の調整をしているわけです。
でも、ビットコインはそういった調整をする管理者がいません。
え?じゃあ、どうやってビットコインの価値を維持するの?
上記の疑問が浮かぶはず。
答えは、「売り手、買い手市場」にゆだねられています。逆にいうと政治的な忖度が起きないわけです。
資産としての側面があります
上記の章で「ビットコインの価値は市場にゆだねられている」と書きました。
以下は、ビットコインチャートです。
※2022/4/13時点
ビットコインの価値は今現在、500万円/BTCほどです。2020年1月は87万円/BTCでした。 530%ほど上昇していることになります。
例えば、2020年1月に100万円ビットコインを買っていると530万円になっていたという事です。もっと過去にさかのぼると驚異的な数字になります。
じゃあ、ビットコインの価値が上がるのはどうして?
価格が上がるのは、欲しい人が多いからです。
オークションを思い出してもらうと理解しやすいかもです。
例えば、オークションに出品した商品がみんなが欲しい承認だと価格は上がっていきます。 反対に、いらないと思う人が多ければ、価値は下がります。
要するにこちらも市場に委ねているわけですね。
ウクライナ侵攻、円安から見るビットコインの価値
まずは、前提知識を2つほど共有します。
ウクライナ侵攻
2022年2月28日ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まりました。実はその時ビットコインへの強い買い手がいました。
記事を一部引用します。
「市場から聞こえてくるのは、ウクライナとロシアからの強い買いだ」
引用元 | coindesk ビットコインが24時間で12%上昇、ロシアとウクライナで需要急増
おそらく、民間人による買いだと思います。
進む円安
2つ目です。
現在(2022/4/13時点)1ドル125円台と円安が進んでいます。
以下の通り。
円安は円の価値が下がっているという事ですが、 円の価値が下がるという事は商品やサービスが値上がりするという事です。"値上がり"のニュースが多いですが、実は円の価値が下がっているためです。
前提知識は以上です。
ここで読者のみなさんに質問です。
円の価値が下がっているけど、どうしますか?
円からドルに換えますか?円からビットコインに替えますか?近所のスーパーは円決済だから、円は少し残しつつ、ドルに替えますか?
仮に近所のスーパーでビットコイン決済ができれば、大半の日本円をビットコインへ替えますか?
ウクライナ侵攻にしろ、円安にしろ今後どうなっていくか分かりません。ビットコインという仮想通貨にリスクを分散している人は、世の中には、たくさんいるというのも事実です。
ビットコインにはそういった資産としての側面があります。
数には限りがあります
ビットコインの数(つまりコイン数)には上限があります。
ビットコインは、あらかじめ上限が決まっていて、2100 万枚発行された時点で打ち止めになります。
最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン (p.80).
次の疑問が浮かびます。
上限があるとなにがいいの?
答えは価値を保つためで、希少性というやつです。
極端な例ですが、分かりやすい例は以下です。
- フェラーリ
- ルイビトン
例えば、有名なフェラーリは年間の生産台数は2019年実績でたったの1万台程度です。 作られる車の台数と欲しい人の数は常に欲しい人の方が多いという状況です。なので、価値が高くなりがちで資産として成り立ちます。
ルイビトンなどのバイブランドも同様です。ハイブランドも流通量をコントロールし価値を維持するようにしています。
記事の前半に出てきた中央銀行は市場への紙幣の流通量をコントロールし価値を調整しているのと同じです。
要するに流通量が限りがあると、価値をたもち希少性は価値を高くするという感じです。
ビットコインはすでに90%以上発行されています
2021/12/13の記事で以下の通り。
ビットコイン(BTC)は12月13日朝、供給量が発行上限の90%に達した。
coindesk | ビットコイン、発行上限の90%に到達──残り210万ビットコインを切る
余談ですが、紛失しているビットコインは2100万枚中370万枚ほどと言われています。
現在レートで18兆円ほどで、驚きです。
ビットコインが人気の理由
ここまで読んだ方なら、以下の疑問が浮かぶはず。
なんでビットコイン?ドルでいいじゃん!!
以下の通りです。
- 国際送金が便利
- 安全
順に解説します。
国際送金が便利
国内の大抵の人は国外送金の経験はあまりないかもですが、世の中には自国に仕事が無くて出稼ぎしている人は多いです。
お父さんが出稼ぎして稼いだお金を、どうやって家族に送るのかというと国際送金です。
例えば、国内に出稼ぎに来ているフィリピンの方はケースを見てみます。
まとめると以下の通りです。
- 給料日本円:15万円
- 仕送り:10万円
- フィリピン通貨:ペソ
- 所有時間:2~4営業日
- 手数料:750円
- 為替レート:2.59
楽天銀行の海外送金シミュレーションで見てみます。
以下の通りです。
次にビットコインであれば、以下の通り。
- 通貨:ビットコイン
- 為替レート:なし
- 手数料:3000円程度
- 所有時間:数分
ビットコインであれば一瞬で相手のアドレスに送金する事ができます。具体的には日本在住のフィリピンお父さんの財布からフィリピンに住む奥さんの財布にダイレクトで送金できます。
こちらの方が便利ですよね。
とはいえ、ビットコインの方が手数料が高いですね。本来、ビットコインは早くて・安いの思想でしたが、昨今の急激に取引量が増えて問題になっています。こちらは別記事にします。
要するに便利で時間とコストが削減できるなら、みんなビットコインを使いますよね。
つまり、ビットコインには国境がないということです。
ここで、以下のような疑問が浮かびます。
ウクライナ侵攻のロシア経済制裁は意味があるの?
国際銀行通しのネットワークSWIFT(スイフト)が凍結とニュースで聞いた方も多いはず。
※Switfは国通しの通貨の取引に使われる旧システムです。
さきほど、ビットコイン送金は国境がないと書きましたが、本当にロシアへの制裁になっているのかかなり疑問です。たとえば、ロシアはその他国から武器を購入し、ビットコインで取引をするなんて事も可能なはずです。
実際にウクライナ侵攻直後にビットコインに強い買いが入りました。引用します。
2月27日、欧米諸国が、SWIFT(スウィフト)と呼ばれる国際的な決済ネットワークからロシアの特定の銀行を締め出す措置を実行することで合意したと発表。3月1日、ロシアのルーブル建ての暗号資産(仮想通貨)取引高が9カ月ぶりの高水準を記録した。
引用元 | coindesk | ロシアでビットコインのクジラ急増か【Krakenリサーチ】
繰り返しになりますが、ビットコインには国境がないということです。
安全
ビットコインはブロックチェーン技術を使い、管理台帳に永遠と取引データが追加されていきます。
以下の通り、2つほど引用します。
・ビットコインがコピーや改ざんされる心配は? → ビットコインは枝分かれのない一連の取引記録を複数の人がチェックして運用しています。 別の記録が混じればはじかれるし、同じものが2つ併存する事ができないので、コピーや改ざんされることは原理的にありません。
引用元 | 最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
・送金中に誰かに抜き取られる心配は? → ビットコインを送信する時は、取引データをインターネットを通じてやり取りすることになりますが、途中で誰かに抜き取られないように「公開鍵暗号 」と「電子署名」という技術を使って守られています。「秘密鍵」を誰かに盗まれない限り、あなたのビットコインは安全です。
引用元 | 最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
この辺りの詳細は長くなるので別記事で解説しますが、要するに安全だという事です。
少なくとも、お金の入った財布を持ち歩くよりはるかに安全です。
とはいえ、仮想通貨ではハッキング事件が多発していて本当に安全なのかよくわからないですよね。参考記事:仮想通貨の大事件5選!【あなたはいくつ知ってますか?】
重要なポイントは"秘密鍵"です。
秘密鍵があれば、誰でもビットコインにアクセスし何でもできます。なので、自己管理は大切です。
発行するのはマイニングです
少し話が戻りますが、記事前半でビットコインは管理者がいないと書きましたが、誰がどうやってビットコインを発行しているのか解説します。
マイナー(マイニングする業者)がマイニング作業によってビットコイン発行しています。
マイニングは以下の手順で行われ、引用します。
・ビットコインの取引はお互いに承認し合ってはじめて成立します。この承認作業が「マイニング」で10分ごとにレース形式で行われています。レースの勝者だけがビットコインを「掘り当てる」ことができるので「マイニング(採掘)」と呼ばれています。
最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
世の中にはたくさんのマイニングを生業にしている業者がいます。 マイニング業者から得られたデータで作成された世界地図「Bitcoin Mining Map」を見ると、どの国で活発にマイニングが行われているか分かります。
みんなで安全を守っています
上記、引用で「ビットコインの取引はお互いに承認し合ってはじめて成立します」とありますが、もう少し詳しく見てみます。
引用します。
・「 マイニング(採掘)」とは、新しいブロックを、過去のすべての取引記録が記載されたチェーンの最後尾にガチャンとはめ込むため の「 鍵」を見つける作業
・一番になれなかった二番手以降の人たちは、最初に見つかった鍵が正しい鍵かどうかを確かめます。
最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン (p.113).
上記の通り。
つまり、マイナー通しで取引内容が正しいかどうかを確認し合っています。そしてブロックの末尾に新しいブロックが追加されます。
これがマイニングの正体です。
マイニングは大量の電気を使います
上記はマイナー施設にあるコンピュータです。各マイナーは10分ごとの承認レースのたびにフル稼働しています。すると当たり前ですが、電気代がバカになりません。
具体的に見てみましょう
具体的にどれくらい電気代を消費するか予測を「Bitcoin Energy Consumption Index」で確認できます。
上記、「Electrical Energy」が電気代ですが年間推定は204TWh、タイの年間電気代に匹敵すると推定されています。
恐ろしいです。
大塚雄介. 最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
それでは、今回は以上です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます😊